週末はLAに、とあるイベントに参加するために友人達と遠征。
昨晩サンディエゴに戻ってきました。
今週のテーマは『Breakthrough』。
色々な意味で、ステップアップが必要とされる2月の3週目。フォーカス×勝負していきたいと思います。
前置きはさておき。Google Buzzの登場以来、それに関するブログ記事はたくさん流出していますが、Mashable!のBen Parr氏(同氏はおそらくMashable上で最も人気が高いライター)はそれらをまとめ、独自の切り口でインサイトを提供してくれています。
本日は自らの確認目的、そして皆様との共有目的で当記事を送りたいと思います。
記事名:Google Buzz Has Completely Changed the Game: Here’s How
投稿主はMashable!のBen Parr氏です。
現時点で、当記事はTweet数が2985件。Buzz数が1755件、Facebook共有数が529件。
事実上、今週最もホットだった内容です。
その中身をどうぞお確かめ下さい。
**和訳 開始**
2月9日(火)にGoogle Buzzは既存のGmailサービスを活用し、思考・マルチメディア・ソーシャルメディアフィードを友人間で共有するサービスとして発表された。その結果、一時間に16万件の投稿とコメントがGoogle Buzz上で発生したのである。
何故Buzzはここまで猛スピードで成長しているのだろう?そしてプライバシーに関する問題はGoogleにどういった影響を与えるのだろう?そして何よりも、Google BuzzはTwitterとFacebook、そしてその他のソーシャルメディア世界を如何に変革するのだろうか?今回はこういった問いについて考えてみたいと思う。
1.Google Buzzの凄まじい成長スピード
Buzzのライフサイクル初期時点にて、Googleが既に好感触を覚えていることは確かだ。彼らの新しいソーシャルドメインに何百万人のユーザーがGmailからさらなるユーザーを流し込んでいる。
現時点でGoogleは2つの数字しか発表していない。その結果に基づくと、既に56時間という期間に、Buzz上では900万件の投稿とコメントがあったのである。それは換言すると一時間に16万件の投稿を意味する。マジョリティーのユーザーが10日(水)までBuzzを入手出来ていなかったことを考えると圧倒的な結果である。
そしてもう1つの数字は、モバイルでは毎分200回のチェックインが生じ、1日では30万回のモバイルチェックインが記録されたという事実だ。これらの数字には単純に驚かざるを得ない。
2.何故ユーザーはここまでBuzzを歓迎したのか?
次の問いはシンプルかつ複雑な答えを孕む:何故Google Buzzは以前Orkut、Google Friend Connectやその他Googleが仕掛けたソーシャルメディアサービスが達成出来なかった結果を、初期から生めたのか?
では非常に面白い自明な点から取り掛かろう。プライバシー問題に直結してはいるものの、BuzzはGmailと直接繋がっていることだ。スイッチを反対に倒すかのように、Buzzは何100万人というユーザーを一瞬にして獲得したのである。受信箱の下にBuzzタブを設置することで、それ専用に未読投稿数を表示。そして、そこに流れるようにBuzzが生まれる中で、一体誰がその中身をチェックしないのだろうか?
しかし、Buzzに対するユーザーの好感度の源泉はそれより深い。私はMashableのBuzzコミュニティーに以下の質問を投げかけた:
『何故Google Buzzはここまで速スピードでユーザーの心を掴んだのでしょう?また、あなた自身がBuzzを活用する最も大きな理由とは何でしょうか?』
以下にBuzzに対する好感触を説明する答えをピックアップした。
- Adrian Eden氏:容易な利用とシンプルなインターフェースだ。
- Eyal Herlin氏:ただ私にマッチするのです。特に好きなのは初期設定に努力が全く必要ないことと、繋がりを創るのが容易な点です。
- Sheldon Steiger氏:最も大事な点?それはGmailにエムベッドされている点だよ。その他の理由は、今まで他のネットワークでは出会うことが出来なかった人々やテーマと触れる機会を提供してくれることだね。
- Roy Ruhling氏:ソーシャルネットワークの『ソーシャル性』に関するスケールが1~10の基準で存在するとしたら、Twitterは3、Facebookは4、そしてBuzzは9だ。これは本当に世界中の人間を『一瞬』で繋げるサービスだよ。
- Daniel L氏:Buzzが猛スピードで成長している主な理由は、Gmailの大規模かつ確立されたユーザーにとってアクセスが容易な点だ。これまで、私がGmailを開いていた理由はカレンダー、To Do リスト、チャットを全て同じウィンドウで確認出来たから。故に、同ウィンドウで気軽に新しいBuzzをチェックすることも可能だし、それに応答することが自然になるよね。私が最も重要視するBuzzの特徴は『便利さ』。
結果:容易に使用できる、アクセスが簡単、便利、ソーシャルサークルが密接、リアルタイムで動くこと、参加が促される点等だ。
どうやらGoogleは非常に面白いサービスを創ってしまったようである。
3.プライバシー問題へのレスポンス
Google Buzzの成長を阻害する要因かつ非難の的となっているのが、それが巻き起こすプライバシー問題だ。Gmailと直接繋がっている故に、人々は容易にあなたのE-メールアドレスを入手することが出来てしまう。そして頻繁に連絡をとる相手への自動フォローが初期設定されていたので、あなたのE-メール使用に関する傾向もオープンに開示してしまった。
上記の内容はもちろん『その通り』なのだが、見逃してはいけないことはGoogleが上記の問題に対して光速で反応したことだ。先日、Googleはプライバシー問題を解決するために、自動フォローを『自動紹介』に切り替え、あなたがもし気にいらなかったらBuzzをシャットアウトするオプションをユーザーに与えたのである。
人々が以前Facebookが犯したニュースフィードスキャンダルを忘却したように、数カ月もすればGoogle Buzzが当初犯した過ちをユーザーは忘れるだろう。
その意味で、Googleは『両世界』において恩恵を授かるはずだ。Google Buzzは自動フォローと自動紹介フィーチャーによってユーザーを獲得し、プライバシー問題に関する熱も触れずに済む。この効果は大きい。
4.TwitterとFacebookに対する潜在的なインパクトとは?
ここまでの内容でGoogle Buzzの成長に『根拠』があることが分かり始めたので、この次にBuzzが何を起こすか?を確認したい。
もしBuzzがこのまま市場に残るのであれば、ソーシャルメディアの2軸であるTwitterとFacebookにどういった影響を与えるのだろう?もちろん、上記の2社では、Googleが描くソーシャルメディア界での動きとそれに付随するシナリオを分析し始めていることだ。
では、Twitter・FacebookにBuzzが与える潜在的なポテンシャルを確認するために、以下の対話を参考にしてみよう。
Q: BuzzはFacebook又はTwitterを『消滅』させるでしょうか?
A: その可能性は0に近い。ユーザーベースの膨大さと情熱を考慮すると、それらを消滅させるサービスが登場する可能性は極めて低い。
Q: Buzzはそれらの成長を減速させる要因になるでしょうか?
A: もちろんだ。Buzzの登場によって1500万人の人々が15分間、友人の発言や自身の投稿をGmailのインボックス上を行うことをイメージしよう。1日には当然ながら24時間しか存在せず、それに要する時間はどこからか捻出しなくてはならない。
そして、その時間はTwitterやFacebookの使用時間から奪われるはずだ。それが単なる1つのステータスアップデートの減少だけだとしても、Buzzにとっては何百万個の新しいアップデートを意味するのである。
まだはっきりと分からないが、結果はより深刻になるかもしれない。
Q: BuzzはTwitterより大きいサービスになるでしょうか?
A: 既になってしまった。
正確な数字をピンポイントで示すことが難しいが、Twitterはおそらく1800万~2500万人のユーザーを世界中で保持している。ここは多めに3000万ということにしよう。
一方、Gmailには3800万人のユニークユーザーが全米だけで存在し、このデータは2009年9月のものだ。世界中で見れば、その数字はどう考えてもより大きくなる。
確かに、Twitter上での『つぶやき数』はBuzz上での投稿・コメント数を現時点では上回るが、その数字がいずれ反対になっても不思議ではない。
5.Google Buzzの今後の展開を読み解く
Google Buzzは登場し、ソーシャルメディアの世界を既に変革し始めている。Gmailとの一体化、リアルタイムコメント機能、容易な使用方法、そしてGmail上で以前はソーシャルに興味のなかった者も、この世界に流入してきている。
もちろんFacebookとTwitter上で独自のフィーチャーやパートナーシップが生まれるだけではなく、デベロッパー側でもシフトが起きるはずだ。去年Twitter上で『ゴールド・ラッシュ』が見られたことを覚えているだろうか?私は少なくとも覚えている・・サービス利用は急上昇し、無数のデベロッパーがTwitter APIを歓迎し、素晴らしいアプリケーションを開発してきた。Facebookもプラットフォームをデベロッパーに提供したことで、同様の結果を生んだのである。
そして今後はGoogleの番だ。BuzzはデベロッパーがBuzz用独自のアプリケーションを開発出来るオープンプラットフォームである。そしてiPhoneアプリケーションから分析型サービスまで全てがその上に構築されていくはずだ。
またGoogleがデベロッパーの生態系をさらに『揺らし』たいのであれば、独自のAppストアを創り、Buzzアプリに対する収益モデルも提供出来るだろう。Gmail広告は既に上手く開発されているし、Buzzには既にGoogle Adsが設置されている。アプリ開発に容易かつスピーディーな収益機会を提供することが出来れば、デベロッパーが有するリソースがTwitterやFacebook、そしてモバイルプラットフォームからBuzzに移動しても不思議ではない。
もしBuzzがモメンタム(勢い)を保持出来るのであれば、出版社(我々)やデベロッパー、Fortune 500に選抜される大企業もBuzz上で生じる会話に耳を傾ける必要性があるだろう。Buzzによってコンテンツがバイラル化し、より多くのトラフィックを運ぶことが出来るのであれば、大きなブランドもBuzzに注目しなくてはいけない。そして忘れてはいけないことがある。Googleはまだサービスを開始したばかりなのだ。近日中に『キラーフィーチャー』がどんどん登場してくると私は推測している。
ソーシャルメディア世界は永久的に変革された。Buzzを無視することはコストの大きい失敗である。
Buzzを通してGoogleはついに『ゲームチェンジャー』という言葉を再定義した。
**和訳 終了**
この記事は勉強をさせて頂きました。
先週それが登場して以来、自分の中でBuzzの第一印象は、かなり低かったというのが本音です。
そして今もUIに不満があるし、あえてそれを使おうとも感じません・・
しかし。確かに初期設定に関しては、Twitterやその他のソーシャルメディアツールよりはGmailユーザーとしては容易。既存のGmailユーザーは気軽に始められる、という点でBuzzには強みがあることは感じられます。
そして。Ben Parr氏が大分Buzz側の意見を持っていることを認識した上で、確認出来たことは:
Buzzがデベロッパーに提供する機会
このプラットフォームの可能性を無視したら本当にもったいない、そう改めて感じました。
またこれはどんなことでも言えますが。
実際に使ってみないとユーザーの声は分からない
そういう意味で、今週はより正直にBuzzに向き合ってみたいと思います。
直観を信じてダイブあるのみ。
2010年2月16日火曜日
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