2010年1月24日日曜日

Chasm Bridge 16.1: ソーシャルメディア×米上院マサチューセッツ州補選=ここから学べるものとは? #wondershake

本日サンディエゴは晴天。明日ついに21歳になるので、今晩は大騒ぎです。

さて、1月23日にお送りする記事は@IHayato氏が紹介して下さった以下の記事です。

Social Media Use in the Massachusetts 2010 Senate Special Election
投稿主は、『新興メディアリサーチ評議会(Emerging Media Research Council)』。

今月20日に幕を閉じた米上院マサチューセッツ州補選にていかにソーシャルメディアが候補者の成功と関係していたかを厳密に分析した記事です。



政治界でのソーシャルメディア活用について自分はほとんど無知だったので、この記事を飲み込む際には様々な勉強が出来ました。(候補者のホームページは必見)内容がてんこ盛りなので、3回に分けてお送りしたいと思います。

本日はその1回目です。どうぞお楽しみ下さい。

**和訳 開始**

要約(エグゼキュティブサマリー)

今回の米上院マサチューセッツ州補選にて、共和党候補のスコット・ブラウン氏は効果的なソーシャルメディア戦略をフル活用することで、初期の資金的な逆境・知名度の差を乗り越え、民主党候補のマーサー・コークリー氏と同票数まで登りつめた。ブラウン氏がオンライン上で得ている意欲的なサポートが同氏のさらなる投票数獲得に繋がるかは断定出来ないものの、同ネットワークを経て同氏が得た強固な『草の根からのサポート』はソーシャルメディアが政治キャンペーンツールとして機能することを証明するのに十分なのではないだろうか。

以下の統計を是非参考にして欲しい。

・ブラウン氏はコークリー氏より、Facebookファンページへのアクセス数・YouTubeでの動画再生回数に関して10.6倍のサポーター参加を得た。

• コークリー氏のTwitterフォロワーのマジョリティー(17-24%)がマサチューセッツ州在住なのと比較して、ブラウン氏のフォロワーは州内・州外で同様に高い。

•ソーシャルメディアを通してブラウン氏は自らの潜在的投票者への認知度を劇的に向上した。11月12日時点で行ったリサーチでは51%がブラウン氏を認知したが、1月14日の時点ではその数は95%に高まっていた。

• 候補者が自身のホームページデザインに異なるコミュニケーション手段を選択したことも興味深い。ブラウン氏はソーシャルネットワークチャネルを顕著にハイライト、Twitterからのフィードがホームページの大半を占める。
その反面、コークリー氏はソーシャルメディアを強調せず、こちらのホームページでは自身のブログに焦点が当たっている。

**和訳 終了**

ご覧の通り、候補者両氏が選択した手段には大きな差が見られました。
また20日の結果として、ブラウン氏が勝利したことも興味深いですね。

オバマ氏の成功のバックボーンにも、ソーシャルメディアの影響があったと指摘されていましたが(こちらも次回お届けします)、今回の補選でもその力は顕著に見えたのではと思います。

これは米国だから、実現するものなのでしょうか?
私は、何か日本の政治家が学べる共通の価値があるはずだと考えています。

次回以降は、ブラウン氏・コークリー氏のソーシャルメディア戦略の差を、よりクローズアップして見て行きます。

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