自らが事業を立ち上げる際に、過去にその道を歩んだ先駆者の声を聞くことの重要性を改めて感じます。
Twitter, Digg, Reddit, Flickr,Facebook, Youtube等のウェブサービスは今では当たり前のように認知されていますが、彼らが表舞台に上がってくる前にどれだけの人が成功することを予測出来たでしょうか。
結果として彼らは人の『ツボ』を勝ち取り、現在のプレゼンス構築に至りました。
そこで私が2009年終わりから考えていたことは:
上記サービスの中心を通る共通の価値とは何か?
という『問い』です。
当たり前かもしれませんが、全ての物事には理由があると私は考えています。偶然性だけで事業が成功することはないという前提の下、人々の心を動かす『必要不可欠な価値』とは一体何なのか?それを1月中はずっと考えていました。
様々なリソースを通して『普遍的な価値』が感じ取れてきた今日この頃。
自分のインサイトを高めてくれた創業者自身の言葉を本日は共有したいと思います。
記事 原文:How A Spare Computer Became Twitpic, A $1.5+ Million A Year Twitter Success Story – with Noah Everett
自分はこの記事を読むまでTwitPicの価値について特に意識したことがありませんでした。しかし、2008年に立ち上がった当サービスは事実上10億円以上の市場価値があると言われています。その数字に驚き、創業者であるNoah Everett氏のインタビュー記事を読みあさりました。非常に刺激的です。
長文なので、彼の言葉の中で特に胸に響いたものを厳選して紹介したいと思います。
どうぞお楽しみ下さい
【インタビューの様子はこちらでご確認を】
Business Tips via Mixergy, home of the ambitious upstart!
インタビュアー:Andrew Warner氏 Mixergy.com創業者
(このサイトも素晴らしいです。)
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Andrew氏:一年間でここまでTwitPicを成長させたわけですが、あなたは自身を起業家として認識していますか?自分をどのように表現するのが最適だと感じますか?
Noah氏:私は個人的に『起業家』という言葉が好きではありません。その言葉が軽々しく使われているからかもしれませんが、自分について語る際には『アイデアを生みだし、それを貫く人間』だと感じています。最終的に何かを創る/創らない人間を分かつのはそこだと思います。ある意味注意散漫なのかもしれませんが、気づいたらクリエイティビティーが働き出して、多くのことを同時にやってしまうことがあるのです。
Andrew氏:TwitPicの創業当初からここまでの歩みを振り返って、あなたが得た学びを教えてくれませんか?
Noah氏:スタートアップにとって最も大事なことはアイデア以上に、それを貫き通すことです。状況が悪い時、本当に辛くて諦めたくなる時、どうして良いか分からなくなる時だってたくさんありました。
また事業を始める際にあまり語られることがない大事な点があります。それは毎日が精神的なローラーコースター状態になるということです。ある日は世界中で最も幸せな人間かもしれないし、またある日はこれ以上続けたくないと思ってしまうこともあります。しかしその中でも、相手に提供したい価値があるからやってこれたと感じています。Twitterユーザー1人1人のサポートには常に感謝をしていますし、彼らのために最高級のサービスを提供することを常にプライオリティーとして置いてきました。
Andrew氏:TwitPicの収入源は広告のみだと聞いていますが、その点についてより詳しく教えて頂けますでしょうか?
Noah氏:TwitPicを始めた際に私は本来もう一社並行して事業を開始する予定でした。月々安定した収入を得れる営利企業だったのですが、同時期ににTwitPicが勢いを出し始めたのです。もしここでチャンスを逃してしまったら大損だと気づき、その時点で一本勝負するを決意しました。TwitPicが創業チームの個人的な資産で成り立っていた故に、リソースの使い方には初期は特にケアが必要でした。
そしてTwitter同様、私達もサービスをユーザーに無料で提供することにこだわっていましたので、その中で収入を得るには『広告』しかなかったのです。
Andrew氏:今から事業を始めるという起業家に対して送るメッセージはありますか?
Noah氏:『楽しめ』という言葉に尽きます。多くの起業家はスタートアップ事業が投資家に評価され、売却されるというプロセスに重きを置いているかもしれませんが、私はそうは思いません。事業の醍醐味はアイデアを生み、その土台を構築して、それを育てて、大きくなっていくのを見届けることにあります。そしてそれをきっかけに毎日新しい(そして面白い)方々とTwitPicを通して出会うことが最高に楽しいのです。
もしこの段階でTwitPicを売却してしまったら自分は鬱状態になるかもしれませんね(笑)・・自分の人生の大部分を占めている大事な存在なので。愛する赤ん坊のような、子供のような存在だからこそ、これからどう成長していくのを親として見てみたいという好奇心があります。
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大分省略をしましたが、エッセンスは抽出出来たと想います。
多くの先駆者が言葉は違えど同じメッセージを発していると思います。
事業創造は冒険そのものだということ。
辛いこともあれば、楽しいこともあると波乱万丈な道のり。
しかし、その勢い感覚がたまらない。
そこで踏ん張ったことで見える新たな明日にワクワクして、今日も挑戦出来る。
そういった想いをTwitPic代表のNoah氏から感じ取れました。
3日間連続で寝込んでいたストレスと共に躍動感が止められない1月19日です。
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