2010年3月25日木曜日

Chasm Bridge 54: 米国発のInc. 誌が非常に面白い。ソーシャルメディア、スタートアップの情報満載 #wondershake

@San Franciscoからのアップデート。
旅も5日目ですが、俄然盛り上がっています。
全く異なる環境に身を置いて、異なるバックグラウンドの人間と対話をする過程で見つかった発見を本日は紹介します。



まずはロスからサンホゼまで上がり、そこからサンフランシスコへ。



この街は前回のポストでも指摘しましたが、本当に面白いです。



街は汚い部分もたくさんあるのですが、その混沌としたスピード感がまた東京ともロスともロンドンとも異なり良い匂いを醸し出しています。



そしてロスで購入したInc誌が予想以上に刺激的でした。


(表紙はFlickr創業者のCaterina Fake氏、現在は絶好中のHunch共同設立者を務めています)

日々ブログでチェックしている情報やTwitterで確認するものともまた異なる視点が多かったので、本日はそのエッセンスを抽出、紹介致します。

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雑誌コンテンツで特に面白かった・新鮮だったものは:

1.起業家に共通される『情熱と生産性』に関しての記事
United States of Productivity

表紙を飾ったFake氏を始め、生産性(ROI:Return on Investment)に関してのプロはコンサルタントでも投資家でもなく、それは起業家。起業家という役柄からはあまりイメージが一般的に想起されない部分をあえて狙って記事が構成されています。
その中でも面白かったのがZimmerman Advertising社のCEOであるJordan Zimmerman氏の生き方。
毎朝3時30分に起床し、ジムへ通い、職場までの50km程の距離を自転車で通勤する同氏。1日には15分間のミーティングを10回行う。日中はとにかく仲間と顧客と対話を繰り返す。
そんな彼の言葉で響いたものがあります。
Why do you sleep when that's your time to live? I ask them, Sleeping isn't living. You sleep when you die.

自分がやっていることが好きだから、休みという概念がない。
それは時代を創る人間には共通されていると思います。

2.Tasti D-Lite社のTwitter活用好事例を取り挙げた記事
Tell your friends about us: How to get Twitter endorsements

スタートアップに関する記事がメインの雑誌ですが、しっかりソーシャルメディアへの対応も見逃していませんでした。
アイスクリーム販売店のTasti D-Lite社の取り組みは面白いです。
彼らの親店舗がNashvilleにてローンチされた際に地元出身かつ全米で人気のシンガ―であるTaylor Swift氏がTwitter上で自主的にプロモート。
同社のTwitterでのプロモーションは勉強になります。もしあなたがTasti D-Liteに行ってアイスクリームを購入し、それをTwitterの友人に伝えると次回の購入が『無料』に。同社CEOであるAmos氏はTwitterの活用によって自社ブランドを大幅に成長させていると語っています。またそれと同時に、ソーシャルメディアを活用する際に必要な原点意識を以下のように指摘。
企業は顧客が活動に参加するべき『理由』をシンプルに示さないといけない

Tasti D-Lite社は顧客のTwitterアカウントとパスワードを活用して、商品購入後に自動的に彼/彼女のTweetとして流れるPoint of Saleシステムを構築。
そしてそのために100万円以上の固定投資も行っています。
Amos氏はこの投資がWord of Mouthを起こし、より多くの顧客を呼び込むと信じています。

3・起業家Josh Jamesの成功をゼロからインタビュー形式・プロセス思考で辿る記事
Josh James Omniture: An unlikely Tech Tycoon

こちらの記事では、Omniture社を始めたJosh James氏の活躍を0からインタビュー形式で紹介。
同氏は2009年にAdobeに1800億円で買収されたウェブ解析会社を創り上げたのですが、不思議にも彼は特にテクノロジーに興味があったわけではない、と指摘します。
彼に見られる特徴は:
・思いついたら直ぐやっていたこと。
→投資にならないと想った次の瞬間に大学をドロップアウト

・先駆者の言葉を参考にする
→とある起業家に、『思いついたアイデアを全て記録しろ』と言われてからは全てのアイデアをノートに書き残しそこから数々の成功を生んだ。

4.学生起業家が米国にて増加する傾向を示す記事
Fast Learners: Cool College Start-ups 2010

学生の起業に関しての議論がブログ上で結構話題になっていましたが、そういった複雑な議論をぶっ飛ばす勢いで米国の学生は事業を開始しています。
真検度・事業の可能性等に関してはピンからキリまであります。事業は人を巻き込むから、中途半端な想いでやるな!と言う主張には自分も十二分に同意ですが、やってみて痛みと共に学ぶこともまた重要だと痛感しています。態度が大事なのでしょう。
とにかく失敗して学べばいい。受け皿がなくても死にはしない。そういった姿勢が再確認出来る面白い記事でした。

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本日は初めてのシリコンバレー。
スタンフォードでコーヒーを飲んでいる際に探していたサービスの形が見つかりました。

そして。
明日はシリコンバレーの先駆者(スタンフォード生の方々、シリコンバレーにて事業インキュベーションを行う方、起業家の方等)にがっつりお会いしてきます。

最高にエキサイティングな1日になりそうです。

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