現在自分の中でアツいのは位置情報サービス(Mobile Location Based Service: MLBS)。
MLBSに関する現状を把握するためには、現在スタンフォードにおられる@makoto_kondo氏のブログ記事が素晴らしいです。
今”位置情報”がアツいワケ – iPhoneアプリの精鋭たちと今後の発展
またここ数日で既存プレイヤーであるFoursquare, Gowalla, Facebook, Google等は相当なスピードで変化を加えてきました。
故にその模様、そして今後この市場における展望を考えてみたいと想います。
記事原文:Beyond Ads: Monetizing Location-Based Services
記事ソースはRead Write Startという起業家、スタートアップ構築に関心のある者が集まる情報サイトです。良質な記事がたくさん。
そして当記事では既存サービスが如何に収益化を図っているのかにフォーカスしています。
MLBS市場は2014年までに1兆円規模まで伸びるといわれています。
自分はこの市場で勝負、かつその枠を破壊して、さらなる飛躍を狙っています。
では、エキサイティングな記事をお楽しみください。
**和訳 開始**
今週、ジオ情報関連のギークにとっては『面白い』1週間となった。Facebookも位置情報アップデートを追加し、Foursquareも分析ツールを公開、そしてもちろん機能Gowallaが発表したコメントと写真機能の追加と・・怒涛の変化が加えられたわけだ。
現時点でMLBSにおいて最も一般化された収益モデルは企業からのスポンサー、そして地域のビジネスプロモーションだ。しかしここで浮上する問いは、地域広告は一体、位置情報サービスのエコシステム全体をサポートする程のポテンシャルがあるのか?という点だ。
ジオロケーショナルサービスは最近やっとビジネスモデルを発見したのだが、ここにきて改めてサービスプロバイダ―達はユーザーからの信頼と収益化モデルのバランスについて考えざるを得ない状況にある。冷静に考えれば、Yelpが以前訴訟問題を起こし露呈したそのサービスの弱みは、広告へバランスを傾けすぎたことによるユーザーからの信頼損失に起因する。故に、ユーザーデータをマーケターに販売する以外で、位置情報関連サービスが本質的価値を損なわずに、収益化を行う例を以下で示してみた。
1. 地代の請求
ロケーションベースサービスであるMyTownは、ユーザーに好きな『場所』を購入・保有するオプションを与え、他のユーザーがそこでチェックインした際に仮想地代を請求している。もしMyTownスタイルのサービスが、通貨為替制度をSecondLifeのリンデンドラ―サービス同様に発表すれば、ユーザーにとっても収益化のインセンティブが生まれ、アップデベロッパーにとってもマイクロ取引を基に収益の数パーセントを得るチャンスが生まれるだろう。
2. Tuángòu(グループ購入)
Scoop社創業者のJustin Tsang氏は、グループ購入をベースにした同社のサービスの原点は、中国で親しまれる『Tuangou』又は、フラッシュモブ形式のショッピングから閃きを得たと認める。Tsang氏は若者の頃からオンライン上でグループを形成して、店頭にてグループ購入割引を要求していたと説明する。そして同様のコンセプトはニッチなショッピングサイトでも収益化可能で、位置情報アプリを用いてユーザーが大量購入を店頭にて行うチャンスを与えることが出来る。
3. ギフト提供
Foursquareの様にユーザーがバッジを獲得するのではなく、Gowallaは仮想アイテムを取得する仕組みを構築した。もしスタートアップが仮想ギフトを有料化すれば、ユーザー同士でアイテムのジオキャッシング(宝探し)をその場で行う可能性が生まれてくる。そしてそれだけでなく、こんな場を想像してみて欲しい。あなたが誕生日に職場に着いた際に、その場に友人がプレゼントとして写真アルバムやビデオファイルをジオキャッシングしてくれるのだ。貰い手の許可、そしてチェックインが実現すれば、資金が循環する宝探し・ギフト提供ビジネスを形成することが出来る。
まだ表面的な部分しか私達は捉えられていない。
もしこれを読んでくれたあなたが、位置情報サービスが収益化を図る他の方法を思いついていたら、是非コメント欄に記入をして欲しい。
**和訳 終了**
位置情報サービス。
これはただの流行りではないと私は見ています。
自分がこの瞬間いる場、そして時間が記録され、世界中の人間と共有されること。
そこにはデジタルとリアルがシームレスに繋がるポテンシャルが無限に待っています。
私達は知っていると思って知っていないこと、知らないことさえ知らないことを山程抱えています。
そういった未開拓地を切り開くために必要な好奇心。
人間がそもそも備え持つ好奇心と位置情報でシナジーを起こす、というのが私の狙いです。
モバイルというライフスタイル化されたデバイスの可能性を存分に発揮するために、このプラットフォームは本当に面白い実験場になると想います。
そういったコンテクストで、既存サービスの今後の動向は本当に楽しみかつ、要注意中です。
2010年3月12日金曜日
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