2010年2月8日月曜日

Chasm Bridge 28: 21世紀、あなたが『必要不可欠』な存在になるためには? Seth Godin氏インタビュー #wondershake

本日は改めて対話の重要性を感じました。
朝はカーディフに留学中でBOP関連の活動に意欲的な@mr3tiago氏とスカイプ。
そして午後は、現在カリフォルニア州デービスで留学中の@ikkie22氏と3時間程語る笑。ドキュメンタリー関連の授業で自分をインタビューしてくれました。
『あなたのライフストーリーを教えて下さい』
という問いで、人生全体を振り返り(過去)、現在取り組んでいるチャレンジ(今)、そして中長期的なビジョン(未来)とバランスよく思考を巡らせました。
気づきを与えてくれた両者には感謝ですし、このブログをご購読の皆様も是非彼/彼女の活動をTwitterにて追って頂ければと思います。

さて、本日お送りする記事は:
Linchpin: BL Ochman Interviews Seth Godin about how to be indispensable
投稿主は、以前もWonder Shakeに登場しているB.L. Ochman氏です。同氏のブログ:What's Next Blogはソーシャルメディア関連、そして人生において重要な知恵が発信されるハブです。



もちろん、Seth Godin氏も独自の鋭い世界観で人々を魅了する素晴らしい人間です。
同氏のブログは、Seth's Blogで確認出来ます。

今回の記事では、Ochman氏がSeth氏の新著『Linchpin(和訳:輪止め)』発売を機会に同氏をインタビューしたものです。
この記事は個人的に非常に刺激を受けましたし、よりエキサイティングな明日を創るために『現状をぶち壊す』ために、是非皆さんにも確認して頂きたい内容です。(本気です)

では、どうぞお楽しみ下さい。

**和訳 開始**

Seth Godin氏の新著である『Linchpin』は世界にとって必要不可欠な存在になるために、個人が自らのクリエイティブな能力、本能、スキルを如何に活用するべきかにフォーカスを置いている。今回、私は同氏をインタビューした。

『Linchpin』内で、Seth氏はこう述べる。
"私が個人から要求しているのは、優しく・前進的、かつ絶え間ない寛容さを原動力に、アーティストが本来持っている『繋がり』、『変化』を起こす能力を彼らが最大限発揮することなのです。『何か』と出会った際には、それをより良いものにする必要性があることを説きたいのです。"

"Linchpinsとは・・" Seth氏はこう続ける。"それは巨大な組織を構成する本質的な部品だ。車輪が軸から落ちないために機能する、ハードウェアの小さな部品なのである。それは有名ではないかもしれないが、その存在は不可欠なのです。"

不運にも、社会から虐げられ、黙認される個人は自己満足に陥ってしまう。本著『Linchpin』では、そういった個人が再び光輝くためのきっかけを提供したい・・Seth氏によるとその鍵は、彼らを彼らたらしめる、彼らのポテンシャルを最大限に引き出す『芸術性』だ。

下記は、私が『Linchpin』について彼にインタビューを行った内容である。
他ブロガーが行ったインタビューについてはこちらのリンクから確認をして頂きたい:
The Linchpin Posts

Seth Godin氏×BL. Ochman氏 インタビュー

1.BL氏: まず始めに。人々のクリエイティビティーを削ぐ最も大きな要因とは何でしょうか?また、そのプロセスはいつから始まるのでしょうか?家庭環境でしょうか?又は学校教育でしょうか?人々は社会に飛び出る際に、『車輪の歯』にはまろうとしてしまうのでしょうか?それともそれは歪んだ見方なのでしょうか?

Seth Godin氏: 個人的な見解ですが、人間はクリエイティブな存在として生まれてきていると私は思います。しかしそれは私達がクリエイティブだということを自動的に意味しません。そして私達は学校に通い、そういった能力を『隠さなくてはいけない』レベルまで押し付けれます。学校はクリエイティビティーを減退させます。何故ならクリエイティビティーとはコントロールしづらく、計測するのも困難だからです。故に10-15年程、私達は自身がクリエイティブだと感じる『その瞬間』に、後退するか、その勢いを奪われてしまってきたのです。

そして私達は仕事を得ますが、そのシステム内のほぼ全員の人間がその形にハマるように要求してきます。指示されたことを成し遂げ、失敗をするなと。

そう考えると、大量な書類を目の前に置かれた際に、『次に何をやるべきなのでしょうか?』と指針を問うことは、驚くべきことではなのでしょうか?

2.BL氏: 最近は多くの人間が、『職を失うこと』に対して恐怖心を覚えていると思います。故に彼らは、現状を変革するためのアイデア(最初は奇抜に見える新しいアイデア)を提案することを恐れてしまう。そこで、細かく・保守的な上司に対して、彼らが自らの『奇抜』なアイデアを提案するために、あなただったらどういったアドバイスをしますか?

Seth Godin氏: まず考えて欲しいのは、一体どういった人間が最近『実際』に職を失っているかです。答えは、デトロイトで働く従順な工場労働者や、(この結果は彼らのせいではない)Circuit City で働く何千人という労働者なのです。ビジネスの大小関わらず、無罪である人間がどんどん首を切られていきます。

そうです。従順で、現状を容認し、仕事を保つために組織に溶け込もうとする『以外』は無罪な彼らがです。これでは駄目なのです。職を失わない最も優れた方法は、その組織にとって『必要不可欠』な存在になること。そしてそれは平均をキープすることや、より従順になることとは違います。それは変化を起こす強い意志、芸術を生む意志、繋がりを生む意志、物事を前に常に前進させようとする意志そのものなのです。計算をすれば分かると思いますが、現代ではこれが間違いなく、『安全』な道なのです。

3・BL氏: 組織にとっての『Linchpin』であることを証明するために、個人はどういったリスクと対峙しなくてはいけないのでしょう?

Seth Godin氏: 忘れてはいけない重要な点、それは『Linchpin』であることは目立とうとすることでも、組織にとっての厄介者になることでもないということです。それは上司が指摘することを全て否定し、自らの意見を押し付けることでもありません。そしてそれは現状をただ変えればいいというレベルの話でもないのです。

上記のやり方は違います。私が個人から要求しているのは、優しく・前進的、かつ絶え間ない寛容さ、そしてアーティストが本来持っている繋がり、変化を起こす勢いを発揮することなのです。『何か』と出会った際には、それをより良いものにする必要性があることを説きたいのです。"

最大のリスクがあるとすれば、周りの人間から笑われるくらいです。
これで、質問には答えてしまいました。

あなたは準備が出来ていますか?

4.BL氏: 枠を突き破る勝負は、あなたが本著で述べているように勇気、展望力、そしてフロー(流れ)に反して進むための意志力が必要だと思います。こういった力を実践するために人々が準備をする方法はありますか?個人は新しいアイデアをじわじわと浸透させるべき、又は一気に仕掛けるべきでしょうか?稚拙な質問かもしれませんが、個人が自らのベストなアイデアを育むために学べるスキルはありますか?又は自分自身に問うべきはことはありますでしょうか?

Seth Godin氏:枠を突き破ることは、過大評価されています。枠の『縁』で常に変化は起きているのです。ここでいう『縁』とは、変化が起きないとあなたが感じる境界線の一歩手前、かつもう耐えられないと感じる組織の慣習への挑戦です。そしてその『縁』に辿りつくための最も効果的な方法は、小さなところから実践してみることです。受付のスタッフはよりゲストを『より』気持ち良く歓迎することは出来ないだろうか?(彼女に競合企業を見にいってもらおう) 私が伝えたいメッセージは分かって頂けるはずだ。小さなシフトを実際に起こすことで、人々から変化を起こす過程で笑い者にされることが『大した意味をもたない』ことを実感できるはずです。

5.BL氏: 私は彼是10年程ブログを書き続けています。そしてその経験を通して、より多くの情報を私が提供することによって、より多くの素晴らしい機会が自分に戻ってくることを十二分に実感しています。私の現在のクライアント全員、そして私の現職、それらは全て、私の『知恵と情報を提供し、強い論点を示し、人々が反発することを恐れない』というリスクをとった結果獲得できたものです。

しかし、このリスクを許容するという能力はそもそも個人に備わっているものにも感じます。あなたは誰もが『Linchpin』になれる能力を備えていると思いますか?

Seth Godin氏: もちろんです、人と違うことをすれば良いのですから。私達は皆が皆、素晴らしいブログや数学の画期的な定理や、人を感動させる絵を描くこと、ましては人を上手く抱きしめることだって出来ません。しかし、私が今まで出会った全ての人間は、彼らが去ってしまったらどうしようもなく嘆きたくなる、『人間らしい』ことをする能力を持っていました。現状に変化を起こすことです

**和訳 終了**

Seth氏は、変化を起こすこと、人々・世界をリードすることに関して常に声をあげてきた人間です。
若干過激にも思われる同氏の意見ですが、私はこれくらいの主張があってもむしろ丁度良いと感じます。

現状に感謝をすることと、それをさらに超えていくことは違うのです。

自分が信じた価値を具現化するために人生をかけて勝負してきた人間がいたおかげで、『今』があります。

クリエイティビティーとイマジネーションをフル活用することで、どんな挑戦だって可能だということ。
自分は強く信じますし、笑われるくらい勝負していきます。

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