2010年2月4日木曜日

Chasm Bridge 24: Mashable代表Pete Cashmore氏インタビュー 『最前線の言葉』 #wondershake

本日も『仕組み』再構築に時間を多く投資。
またスカイプでは、@Hayatooo氏とスタートアップについての議論で盛り上がりました。

金曜日に全くもってノータッチの哲学クラス中間試験がありますが、それはさておき。

本日お送りする記事は私がソーシャルメディア関係の情報収集の際に大変お世話になっているMashable社代表取締役を務めるPete Cashmore氏のインタビュー記事です:Interview With Pete Cashmore - Founder of Mashable



MashableのTwitterフォロワー数は150万人以上。
世界中で最も訪問者が多いソーシャルネットワーク、ソーシャルソフトウェア関連ブログ、それがMashableです。ソーシャルメディア関係者にとってもはや必要不可欠な存在になっています。

そしてその会社を若干19歳にして立ち上げたPete Cashmore氏の世界観等をこのインタビューを通して提示出来ればと思います。インタビュー当時は2008年、同氏は22歳でしたが、相当自分はこの記事から学べました。
同氏は非常に尊敬していますし、皆様にも当記事をお勧めします。

どうぞお楽しみ下さい。


(Pete Cashmore氏)

**和訳 開始**

1) では、始めにあなたが展開しているプロジェクトについてご説明下さい。何故あなたはMashableを創業し、現在それをどう位置付けているのかお教えて頂けますでしょうか?

Pete: 私はMashableを『ウェブ上で生まれる新しいサービスを追求したい』という想いから、2005年に創業しました。実際は、自分が新たなスタートアップを立ち上げる際に必要だった市場・競合リサーチ等のプロセスで、ウェブ上情報を面白い切り口で集めるMashableといコンセプト自体が、私のスタートアップとなった形です。

2) 私は個人的にMashableは素晴らしいネーミングだと感じます。この名前が生まれたキッカケは何で、どういった意味があなたにとってあるのでしょうか?

Pete: "Mashable"という社名は"Mashups (マッシュアップ、一体化)"のトレンドから生まれました。近年、ウェブ上の価値は非常に面白い形で一体化してきました。例えば、Flickrでアップロードした写真をGoogleマップ上で使用すること等です。また他の場面では、音楽、ビデオ、文章を多様なサービスを使用することで一体化させることかもしれません。そしてどのような形であっても、バラバラであったウェブサービスを統合することを『Mashup』と呼びます。この時代は、実質ウェブ上の全てのパーツはリミックス可能、『Mashable』なのです。

3)あなたはその若さで脚光を浴びるMashableを運営していますが、挑戦・壁等を感じたことはありましたか?

Pete: 正直あまり感じたことはないです。あえて最も大きなチャレンジがあるとすれば、ブロガーという職が非常に多くのエネルギーが必要な仕事だということです。幸運にも、若者は十二分に体力はありますよね。

4) Mashableは自身をソーシャルネットワーキングブログとして位置付けています。あなたの視点では、ソーシャルネットワーキングというプラットフォームにて、今後起きるであろう大きな変化、流れとは何でしょうか?

Pete: 現在は、加速する2つの大きな流れを確認することが出来ます:それは『統合』と『モバイルソーシャルネットワーキング』です。
統合とは、ソーシャルネットワークの全てが『1つの場に集まる』ということ。多くの人々はおそらくFacebook上プロファイル、MySpaceページ、Flickr上の写真、YouTube上での動画、そして他にもウェブ上にコンテンツを保持しているかもしれません。これから突出する新サービスは私達のオンラインライフを効率化する、『バラバラな価値を繋げていく』ものになるはずです。

またモバイルソーシャルネットワーキングに関しては自明でしょう。人々はTwitterを通じて、常に自身のアップデートを友人と共有し、ウェブベースのソーシャルネットワークであるFacebookやMySpaceもモバイルデバイスとして機能します。
この流れによって、ウェブ上と現実世界により深み・広さのあるソーシャルネットワーキングが実現し、あなたはこの瞬間撮影した写真を一瞬でウェブプロファイルとしてアップロードすることが可能になります。または現実世界でこの瞬間出会った人間とその場で、Facebookネットワークにても繋がり合うことが出来るのです。
そして忘れてはいけないのは、携帯電話を用いて加速するライブ動画ストリーミングの存在です。今日では、Qik.comのようなサービスのおかげで、イベントが起きている瞬間にそれをライブ視聴することが出来るのです。

5) Mashableは高質なコンテンツ提供で広く認識されていますが、高いクオリティーのブログポスト、そして優れたライターを発見するためのアドバイスがあれば教えて頂けますでしょうか?

Pete: 一般的にいって、私達は複雑なアイデアをシンプルな言語で説明出来るライターを好みます。換言すると、Mashableが採用するライターは深い知識と優れた言語スキルを携えた人間です。

6) もしタイムマシンが世界に存在し、Mashableを始めたばかりの自分に出会えるとすれば、あなたは自分自身に対してどういったビジネス関連の助言をしたいですか?

Pete: 『激しく』ではなく、『賢く』働け、そう伝えたいです。

7) あなたは起業家精神とは遺伝的な資質だと思いますか?それとも、それは学べるものだと思いますか?

Pete: それは学べるものだと思います。しかし多くの起業家的人材は幼少期の経験をベースに若い頃から頭角を現しているとも感じます。私個人は、権威的な存在の下で従順に生きることが苦手なのです。

8) ビジネス関連のウェブマスターツールや、自己啓発関連の書籍で誰かに推薦したいものは特にありますでしょうか?

Pete: ありません。私は自分が読んた書籍ではなく、実際に経験したことしか覚えていません。直観的にダイブし、痛みを伴って学ぶこと、それがベストだと信じています。

9) もしインターネットが存在しなかったら、あなたは現在何をやっていると思いますか?

Pete: おそらく法律か政治を学んでいると思います。

10) あなたはインターネットについて何が最も好きですか?

Pete: その無限の可能性です。

11) 逆にインターネットについて最も嫌いなことはなんですか?

Pete: スパム情報の存在です。

12) 個人的、ビジネス関連であなたが抱いている将来的・人生的な計画/ゴール等はありますか?

Pete: そうですね、正直まだ人生的なゴールは立てていません。この瞬間、目の前には、無数の可能性・機会があるので、まだ1つの道を決めることは出来ないというのが本音です。

**和訳 終了**

Pete Cashmore氏、素敵な起業家です。
個人的に心が震えた彼の言葉は:

直観的にダイブし、痛みを伴って学ぶこと、それがベストだと信じています。

先日お送りした記事でもTwitpic代表のNoah氏、All Top代表のGuy Kawasaki氏が述べていますが、
『とにかく心を信じて、飛びこむ』こと。
本当に重要だと最近特に感じます。

ウェブの成長と共に発展していくMashable。そしてそれを支える大胆不敵なCashmore氏。
その背中を見ていると最高に刺激を受けるかつ、まだまだやれるという野心が燃えます。

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