2010年1月14日木曜日

Chasm Bridge 5: 『ペプシ×ソーシャルメディア』から見られる確かな流れ #wondershake

本日は大変面白い記事を@hayato氏から紹介して頂けました。

ペプシがソーシャルメディアの強みを導入:その名もPepsi Refresh Project
社会貢献性を重視したGrassroots Movementを起こすようです。

事業スタートのために資金が欲しいと考えていたので、これを機に自分のアイデアを投稿したいと考えています。



さて、そのペプシを含め、業界には新たな流れが顕在化し始めました。
それを解説している記事:Coke drops campaign sites in favour of social mediaが非常に面白いので和訳してみました。
投稿主:Will Cooper氏
ソースは最新のメディア情報等を発信する:News Mediaageです。

ではどうぞお楽しみ下さい。

**和訳 開始**

2010年、企業のマーケティングの要としてソーシャルメディアの力がますます顕在化していることを背景に、コカコーラとユニリーバは従来の自社デジタルフォーカスを『キャンペーン活動』からFacebookやYouTubeを始めとする『コミュニティープラットフォーム化』へ移行し始めた。

FMCG(Fast Moving Consumer Goods=変化の速い商品)の代表企業は特定のコミュニティーを対象に、キュンペーン毎に特定ウェブサイトを構築することに違和感を覚え始めている。自社ブランドのある部分では従来キャンペーン方法を保ちつつも、長期的な将来スタンスとしては彼らの主要顧客が属するソーシャルメディアを軸としたマーケティングが展開される模様だ。

コカコーラは自社専用Facebook, YouTubeサイトを構築し、オンラインチャネルを通して近日公開のCoke Zero, Fantaラインのプロモーションを仕掛けるようと報告されている。

コカコーラカンパニー・ヨーロッパ担当インタラクティブマーケティングマネージャーであるPrinz Pinakattによると:
『coke.comが場合によってはキャンペーンのプラットフォームホストにならなくてもいいのです。従来のこの形式は保持しつつも、そのソースは弊社YouTubeページのリンクとして紹介されるという位置づけで展開されても自然だと感じます』
私達は自身の活動とブランドを人がいる場所に展開します。わざわざ私達の『場(ホームページ)』に彼らを引きずらなくても良いのです』と説明。

また、ユニリーバも自社専用キャンペーンサイトを放棄し、長期的なコミュニティー育成のためにプラットフォームを転換した。

ユニリーバのAxe Skin Label、英社シニアグローバルマネージャーであるCheryl Calverley曰く:

『自社のホームページでキャンペーンを開始し、終了後にそのサイトを閉じる企業は最近少なくなってきました。ユニリーバでもそれは続けない方向です』
人々がメディアを最も消費する場所に私達が移動することは自然です。かつそうすることで、人々が既に慣れ親しんだ環境を去るように仕向けるコスト(時間・労力)が少なくて済みます。

この『Shift(≒移動)』は数々のデジタルメディア専門家から、キャンペーンサイトの長期的な将来性について議論を呼んでいる。

Mindshareの開発・デジタル部門代表のJo Lyall氏曰く:

彼らが越えないといけない壁、それはキャンペーンサイトの今後の意義・そしてコンテンツを持続的にストリームするために必要なマインドセット(認識)を人々にどう浸透させるかである』

メディア代理店Caratのデジタル部門取締役のJulie Jeancolas氏は:

『キャンペーン毎にサイトを設立することは、多くの場合でコスト効率が良いわけではない。私達は顧客企業に対してコミュニティーにとってトレンドがあるものを創るようにアドバイスしている』
とコメント。

一方ユニリーバのCalverley氏はキャンペーンの『アプローチ移動』は決してクリエイティブ代理店にとって仕事が楽なったことは意味しない、と指摘する。

『消費者のデジタル空間での『時間の使い方』について非常に深刻に配慮出来るデジタル代理店が恩恵を受けれる。今後の挑戦、それはキャンペーンサイト(Facebook, YouTube)外の顧客とどのように継続的に関係を保っていくかである。この問題を解決することは簡単ではない』

**和訳 終了**

この記事から私自身が改めて学んだこと、それは:
『人が既にいる場を最大限活用する』
こと。
そのために、どこに自分がメッセージを届けたいターゲットがいるのか出来る限り正確に探すこと、またその場で影響力をもつ要因(人・機能等)とは誰か?何か?を知り、繋がるのか?を明確化することの重要性を痛感。

新しい面白い場を知ったら、既にいた場所を人が去ることは自然なこと。

スピードを出すためにスピードを出すという手段の目的化ではなく、
現代は顧客をリードするために最低限のスピードが事業を成長させるために必要だということ、そう思います。

故に、『イノベーション(革新)を一度実現しただけで油断したら一瞬で置いて行かれる』という意味がわかってきました。

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