2010年6月2日水曜日

Chasm Bridge 64: 世界を揺らすストーリーを描く

ついに6月、帰国が大分近づいてきました。
5月も思考錯誤の連続だったけど、見えない者がすっきり見えるようになってきたのを感じています。

本当に色々な場所を訪れ、様々な人に出会い。悩み、不安に駆られ、その先に出会った感謝と感動。
自分という人間ともっと仲良くなれたと感じています。



そしてその過程で歴史観、世界観、死生観の重要性を改めて認識出来ました。現在準備中のサービスにも、人生にも言えること。

そこで本日は、二つの気づきを共有したいと思います。当たり前と感じるかもしれませんが、思考錯誤で体感出来た大きな学びなので改めて書きたいと思います。

1つ目は、未来のイメージが現実にイノベーションを起こすこと

事業のインセンティブ設計等で頭を悩ませていた5月。あーでもないこーでもない、と。分かったと想ったら、また戻り。出来たと想ったら、創りなおし・・の連続。

しかし、そこでふと気付きが降りてきました。
いつの間にか、自分がユーザーの『現在』の行動パターンをベースに、サービスを修正し始めていることを。

そして、自分が創ろうとしているものは未来の世界観だったということを

今の行動パターンを固定しても、この未来像は実現しない。
もしそれで上手く行っても、自分が誰よりも満足出来ないサービスを創ってしまうから。

だから方向性を改めて感じ取りました。

創りたい未来を固定して、今で遊ぶ



改めて気づきました。人間のイマジネーションの可能性は計り知れないこと。
また、それは『IF』という言葉に集約される、ということ。

もし、山の向こうに最高の景色があったら・・そう感じ取れるから辛い山道も登れる。
もし、脱獄出来たら世界はきっと美しい・・そう感じ取れるから現実の痛みに耐えて希望を持ち続けることが出来る。
イマジネーション次第、いやそれを自然と発動させるストーリー次第で人間は凄いことが出来てしまう。

確かに歴史に『IF』は存在しませんが、未来は逆に『IF』しかありません。
故に、全てが今の行動で書き換え可能なのです。

鍵はストーリーテリング。

未来を想像できる物語が、想像力を爆発させます。
それによって人は五感的に動きたいと思える。ここらへんは理屈じゃない、そう感じます。

明日、来週、来月、来年、3年後、5年後、10年後のイメージ像。
それは多くの人が無意識的に漠然と抱いている。でもそれが意識上に上がっていないだけ。

未来を今に引っ張り出す、自分はそんな仕事をしようとしているんだなと気づきました。

もちろん、Wonder Shakeもそれをど真ん中で捉えるつもりでいます。
6月から開発をスタート予定なので、ワクワクが止まりません。

Future makes Present So Exciting.そしてそこにイノベーションが生まれる。そう感じています。

二つ目の話は過去が今を創っていることの面白さについて。

2009年9月から今までの9ヶ月間・・サンディエゴに来て良かったと心の底から思っています。
しかもこのタイミングで来れたことは、最高にラッキーだったなと。
それはTwitterだったり、今まで自分が発信してきたブログからも把握出来ると思います。

こちらにいることで日本でデジタル情報だけで留まったら見えなかったこと、その先にある世界を生で感じられました。



また、カリフォルニアにて起きた出会いを通じて:
今、目の前にいる人間と『このタイミング』で出会える、それはある意味奇跡みたいなものだと感じました。
自分がカリフォルニアを一番最初にイメージしたのも本来は偶然の出会いからだったわけで、(シリコンバレーを感じたいとかは後付けです。本来は非常にしょうもない理由でした)
現在こちらにいる人間も同様に偶然のきっかけが始まりで、ここにいるわけです。

偶然の出会い。
当時はあまり意味がない、だったり未来と繋がらないなと思っていたことが、
今はもはや必然的に見えます。

そして全ての出会いに今だったら『ありがとう』と言える。
無駄な出会いなんてなくて、未来の自分はそれに感動するはずだと。



出会いの重さ、改めてカリフォルニアという非日常なセッティングにいたから感じ取れました。
出会いは自分から掴みに行くもの。
ジョブスが言った有名な話もありましたが、今ならバラバラな点と点が繋がる感覚がスーッと理解出来ます。

人生とはストーリー
人間一人一人に過去と今を繋げる物語があって、世界にも物語がある。
そして一人一人のストーリーが絡み合って、シナジーを起こして、世界の大きな絵が描かれる。

絶対実現したいと思える未来を基に、今が最高に面白くなるし、
過去描いてきた軌跡を基に、今が奇跡のようにも見えること。

問題は今をどう捉えるのか。今を今だけで捉えたらイマジネーションは動かない。
でもストーリー次第で、現在の出会いの全てがチャンスに見える

最後に、自分が英語で大好きなフレーズを紹介します。

Turning Lemon into Lemonade。
単独で存在するレモンを、違う付加価値のあるレモネードに変えてしまう。

偶然性に溢れたこの人生が素晴らしい、そう2010年6月に心の底から感じられました。
そしてここからも世界を揺らすストーリーを描きたい。

残りの数日、サンディエゴでの軌跡をより日常的にアップデートしていきたいと思います。

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