2010年4月17日土曜日

Chasm Bridge 61: Twitter上のデベロッパーには賢さが不可欠、そして恐れは忘れること #wondershake

iPadが米国でも完売し始めている今日この頃。
前提条件を固定したら、置いて行かれる時代だと改めて認識しています。スピード感が本当に重要。

さて、そんな今日に最適な記事をご紹介します。

Twitter developers, don’t be scared, be smart
ソースは、ご存知Venture Beatの下で運営されるDigital Beat。



ライターであるMike Hirshland氏はPolaris Venture Partners(WordPress等に出資)でジェネラルパートナーを務めています。同氏のブログはこちらからご覧になって頂ければと思います。
VCMIKE'S BLOG

先週からTwitterの『攻め』のスタンスが明らかになってきていますが、その中でTwitter APIを用いてサービスを作るデベロッパーが持つべきスタンスをMike氏は説明してくれています。
同氏は4月14・15日でサンフランシスコにて開催されたChirpというTwitterデベロッパー向けのイベントにパネリストとして参加。その中でTwitterの経営陣と語り、感じたことがこの記事に詰まっています。このイベントのゲストスピーカーがまた豪華でした。

デベロッパーでなくても、この記事から学べることが多いと思います。
どうぞお楽しみ下さい。

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1. 初めに、Twitterが高利益なビジネスを狙っていて、その周りにあるサービスを構築・買収するという打算は捨てた方がいい。

当たり前な話しだが、Twitterがビジネスモデルを完成させ、デベロッパーとの関係を真剣に考える時期は訪れた。利益重視のプラットフォーム生態系にようこそ、と言わんばかりである。しかしTwitterは素晴らしいデベロッパーコミュニティーからのサポートの必要性を実感しているし、現在の緊張感を解き、このエコシステムを保持しようと努力をしている。従ってデベロッパーには、今後の展開に対して恐れるのではなく、よりスマートになって欲しいと私は考えている。

2. 例えば、今後、真の価値を創造できる商品開発、創造性の発揮は垂直線上にあることを意識して欲しい

Twitterは自身が築いたエコシステムの平行線上にあるサービスを保有しようと考えている。そして近未来的に、Twitterがその垂直線上にあるサービスを搾取するためのリソースを持つことはないはずだ。

3. データを最大限活用すること

これはイベント中にパネリスト間で繰り返し発言されたことだし、自分も納得している点だ。Twitter、そしてTwitterアプリは宝箱のようなデータを生む場であり、Twitterはそのデータを第三者デベロッパーと共有したいと望んでいる。もし私が開発者であれば、このデータを如何にレバレッジして顧客や他ビジネスに価値を創造出来るかという点について最も時間と思考を割くはずだ。



4.Twitterという制限をかけ過ぎないこと

Twitterという存在がウェブ上の流れを、ウェブサイトからストリーム情報に変化させる大きな要因になったことは確かだが、この流れはTwitterだけで収まらない。シフトを創っているのは、FacebookでありFoursqaureでありGowallaであって、これらすらもまだ氷山の一角だと思って欲しい。故に、Twitter上のストリームに固執せずに、あなたのサービス・そしてビジネスが如何に複数のストリームと融合出来るか?そこを考えて欲しい。

5.効率的、かつ柔軟でいること

まだ皆さんが気づいていないかもしれないので改めて言うが、今日ウェブ上の変化は凄まじいスピードで生まれている。その中で、Twitterはその意志とは関わらず、咄嗟に上下運動を行う可能性があり、その結果巻き添え被害を生むかもしれない。故に、こういった変化が起きることを想定範囲に入れ、つま先立ちで構えて、変化が起きた際に常に対応出来るようにしておこう。Facebookのデベロッパーの多くがこういったマインドセットを持っているように、あなた達もこの姿勢を忘れないでほしい。

6.最後に、不安という感情を忘れて欲しい

直接でも良いので、Twitterで働く人々と語り、自身のビジョンと相手の方向性のギャップを確かめること。もしChirpを通して私が学んだことが1つあるとすれば、それはTwitter運営チームがそのエコシステム上のパートナーと最大限協力しようとしている、ということだ。この機会を逃す手はないだろう。

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何が起きてもおかしくない、そんなスタンスでいることは逆に『良い』と自分は思います。
ユーザー視点だと、思考停止に陥りがちな時代ですが、開発側は現実を『当たり前』として捉えず、絶えず次の価値、人類が前に推進出来る価値を追い求めることが要求されています。

そして同時に、変に(ネガティブに)焦りすぎず、現在はまだ触れられない自らの世界観を具現化することが重要で、人と同じことをしてもあまり意味がない。

常に問いを立てて、人と議論し、前に動いて行くこと。
走りながら考える。トレーニングのためのトレーニングはもったいない。

Twitterを取り巻く環境も急速に変化する今日この頃ですが、そういった時期だからこそ初心を忘れずにひたむきに取り組みことが大事だと認識出来ます。

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