2010年3月5日金曜日

Chasm Bridge 45: UCSDにて、ソーシャルメディアが歴史を変えた #wondershake

本日は留学先のUCSDにて非常に面白い勢いを感じました。
ソーシャルメディアと草の根マイノリティーが生む非常に勢いのある運動。
それが目の前で繰り広げられたのです。
『History is our Story』
マイノリティー学生の言葉が脳裏に焼き付いています。



事の発端は2週間前に、カリフォルニアにて突如問題となった黒人学生に対する差別問題でした。
そして始まりは、Facebookのイベントページ。
既に日本でも少し話題になったかもしれませんが、UCSDの白人 Fraternityがとあるパーティーを開催しました。普通のイベントでしたら毎週末行われますが、これは常軌を脱していました。Facebookイベントページの内容は黒人に対する生々しい中傷で溢れていたのです。
またそれだけではなく、当イベントは、Black History Monthというアフリカン系アメリカ人が歴史を変えた人物を思い出す貴重な一日。その日に、こういったイベントをFacebookにて大々的にプロモートしてしまい、このイベントは一瞬にしてカリフォルニア中、そして全米に響き渡りました。

事件詳細はこちらの記事から:
Governor Condemns ‘Intolerable Acts of Racism’ at UCSD Source: Governor Condemns ‘Intolerable Acts of Racism’ at UCSD | NBC San Diego

カリフォルニア州知事のシュワルツェネッガー氏もイベント後直ぐ、これは『許容出来ない差別行為』としてイベントを非難。



そして直後にBlack Student Unionという黒人学生団体も立ち上がります。サンディエゴ校ではマイノリティー人種が大変少数派なのですが、そのマイノリティーが一気に団結。



また黒人学生は学内の環境を少しでも整えるように学校運営側に申し出を行ったのですが、結果は却下。
それに加え、背景状況として昨年からカリフォルニア大学は、予算削減を行い学生への負担を30%以上高めたばかりでした。
学生はこういった不満が重なり、3月4日にかけて『March "Fourth"』というユニークなテーマで一気に動きました。そのイベントに自分ももちろん参加。



雰囲気は完全に日本60年代の学生紛争。
1万以上の学生が本日集まり、スピーチ・詩・歌等、様々な表現方法で学校に対しての抗議を展開。

マイノリティー学生が草の根から発するエネルギーに自分は涙目。冗談抜きで心が震えました。
この光景を好奇心でTwitterでチェックしたところ。



凄いスピードで学生が#march4 ハッシュタグに実況中継をモバイルから行っていたのです。

1日中続いたこの衝撃的なイベント。
大変良い勉強になりました。



Facebookをベースに学生が事を起こし。
そこで問題が生じる。
学生が自らの権利を主張する。
ルールに真っ向から反対する。
反抗する理由があるからぶつかりに行く。

その過程でTwitter等のソーシャルメディアが彼らの想いをリアルタイムで繋げていく。

この流れにさらなる刺激を加えるウェブ・モバイルサービスのアイデアが自然と沸き出てきました。

本日は違和感と気づきの多い1日になりました。

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